遺産のトラブルとは無縁だと考えている方もいるでしょう。しかし、遺産相続についての問題をきっかけに、争いが起こる可能性はゼロではありません。
遺産のトラブルを未然に防ぐためには、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。ポイントを押さえて、相続争いを防ぎましょう。
遺言書は、亡くなった方の意思表明ができる唯一の手段です。民法では相続人の範囲や法定相続分が決められていますが、遺言書は何よりも優先されるものなのでしっかりと準備しておきましょう。中途半端な遺言は相続争いのもとになるので、プラスの財産だけでなくマイナスの財産もしっかり調べておき、相続人を混乱させない遺言書を作成しましょう。
相続が発生する前に財産を分配しておくという方法もあります。贈与税の課税方法は暦年課税のみでしたが、平成15年に相続時精算課税制度が導入されたことをきっかけに生前贈与が利用できるようになりました。
この制度は高齢者が持つ資産を次世代の子たちに移させ、経済の活性化を図りたいという目的で導入されたものです。比較的早い段階で資産を贈与すれば、節税対策に繋げることもできるでしょう。
家族と遺産について話をしたり、自分の思いを伝えたりすることで、トラブルを回避できます。また、何十年も会っていなかった親族と遺産分割協議を行うとなるとスムーズに話し合うことが難しいので、相続人になる予定の親族とも話し合うことが大切です。いつ相続が発生しても良いように、普段から家族間・親族間でコミュニケーションをとるようにしましょう。
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